血圧を上昇させる物質として考えられるのは、カルシウムとアンギオテンシンがあります。カルシウムが血管壁に流入すると、緊張が強くなり、結果として血圧が上がることになります。このことから、カルシウムの作用を妨害する、カルシウム拮抗薬というものが高血圧の治療に使われます。また、アンギオテンシンは、腎臓などで生成される物質ですが、アンギオ(血管)テンシン(緊張)の名前の通り、血管を緊張させて血圧を上げる作用があります。この物質の生成を抑制する、ACE阻害薬やARBといった薬が高血圧治療薬として使われます。特にARBは、近年では高血圧治療薬の主力として、よく使われています。
2014年10月17日 カテゴリ:雑談, 高血圧