カテゴリ: 花粉症

花粉症の治療 その4

舌下減感作療法のメリットは、①スギの花粉症の完全治癒が期待できることです。治療に成功すれば、毎年の対症療法の必要がなくなります。②そのたびごとに通院する必要がありません。注射による減感作療法は、通院して毎回注射を受けなければなりませんが、舌下減感作療法の場合、自宅で一日一回、舌下に薬を入れるだけで済みます。③注射による痛みがありません 。      デメリットは、すべての減感作療法に共通のものとして、①時間がかかる。最低3年は続ける必要があります。②100%を保証するものではない。時々ですが期待した効果が出ないことがあります。 そして舌下免疫療法特有のものとして、①スギ花粉にしか効果がない。②スギ花粉のシーズンには開始できない。この時期に開始するとアナフィラキシーを起こす可能性があります。    以上、簡単にメリット・デメリットについて書きました。まだ新しい治療法ではありますが、花粉症の原因がスギだけのかた(あるいはスギ花粉症が特に重いかた)は、治療を受ける価値があるでしょう。

 

中澤医院|高崎市の内科

 カテゴリ:花粉症

花粉症の治療 その3

スギ花粉の舌下減感作療法は、昨年9月に保健適応となった、新しい治療法です。薬はスギ花粉のエキスを原料としたもので、濃度の薄いものと濃いものがあります。最初の一週間は薄い薬液を、一日一回舌下に入れるのですが、その量を最初は0.2ml、その次の日は0.4mlというようにだんだん増やしていきます。次の週には、濃い薬液を一週目と同じように、少しずつ量を増やし最終的には1mlの薬液を舌下に入れるようにします。三週目以降は、濃い薬液を1mlずつ一日一回使うことになります。これまでの減感作療法のように定期的に医療機関に通う手間は省けそうですが、その他のメリット、デメリットについては次回に。

中澤医院|高崎市の内科

 カテゴリ:花粉症

花粉症の治療 その2

花粉症の治療には、前回書いた内服・点眼・点鼻の薬の他に、根本的な治療として、減感作療法というものがあります。これは、アレルギーの原因となる物質(抗原)を、少量ずつ根気よく長期に体に投与して、抗原に対する過剰な反応を起こさなくさせるという方法です。主に、ダニ・スギ・ハウスダストのような抗原で行われますが、以前は、方法が注射しかなく、通院の手間もかかるという不満がありました。しかし、スギ花粉に限って、舌下減感作療法という治療が、昨年より保険適応となり、花粉症治療のトピックスとなっています。次回は、これについて書きたいと思います。

中澤医院|高崎市の内科

 カテゴリ:花粉症

花粉症の治療その1

花粉症の治療は、一般的に、内服・点眼・点鼻の方法があります。また治療薬の種類としては、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、ステロイドなどがあります。いずれの薬も長所、短所がありますのでいろいろと試して自分に合った方法を見つけることが望ましいでしょう。何年も花粉症に悩まされている場合は、そろそろ症状が出るかな、というころから薬を使い始めた方が症状が軽く済みやすくなります。

中澤医院|高崎市の内科

 カテゴリ:花粉症

花粉症の話

花粉症というと、毎年春先になると目や鼻に症状が出て大変、という人も多いと思います。花粉症は一般的な呼び方で、正式にはアレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎といいます。2~3月に多く症状が出るのは、スギ花粉が多く飛散するためです。実はこの病気はスギだけではなく、ヒノキ・オオアワガエリ・セイタカアワダチソウという植物の花粉や、イネ科の植物の花粉、ハウスダストやカビ、犬・猫のフケなど多くの原因で出現するのです。症状として、眼のかゆみや鼻汁があります。鼻汁は粘り気がなく、水のようにダラダラとたれてくるのが特徴で、特に2~3月は風邪とまぎらわしいことがありますが、そのような鼻汁が続く場合は花粉症を疑います。

中澤医院|高崎市の内科

 カテゴリ:花粉症