舌下減感作療法のメリットは、①スギの花粉症の完全治癒が期待できることです。治療に成功すれば、毎年の対症療法の必要がなくなります。②そのたびごとに通院する必要がありません。注射による減感作療法は、通院して毎回注射を受けなければなりませんが、舌下減感作療法の場合、自宅で一日一回、舌下に薬を入れるだけで済みます。③注射による痛みがありません 。 デメリットは、すべての減感作療法に共通のものとして、①時間がかかる。最低3年は続ける必要があります。②100%を保証するものではない。時々ですが期待した効果が出ないことがあります。 そして舌下免疫療法特有のものとして、①スギ花粉にしか効果がない。②スギ花粉のシーズンには開始できない。この時期に開始するとアナフィラキシーを起こす可能性があります。 以上、簡単にメリット・デメリットについて書きました。まだ新しい治療法ではありますが、花粉症の原因がスギだけのかた(あるいはスギ花粉症が特に重いかた)は、治療を受ける価値があるでしょう。
2015年4月17日 カテゴリ:花粉症