二つ目のタイプとしては、寝つきは良いのだけれど2~3時間で目が覚めてしまう、中途覚醒というタイプの不眠です。目が覚めてまたすぐ眠れるなら、それほどの問題はないのですが、覚めた後が眠れない場合は、やはり薬を使うことになります。しかしこの場合は「睡眠導入剤」はあまり効果がありません。むしろ比較的ゆっくり効いて、3~4時間くらい効果のある薬を使うことが多いです。時々、このタイプの不眠で睡眠導入剤を処方されて「まったく効かないからもっと強い薬をくれ」というかたが受診しますが、薬の強い弱いではなく、薬が効いている時間の問題が多いので、注意が必要です。
2016年6月14日 カテゴリ:心療内科