今年はマイコプラズマ肺炎が流行しています。皆様の中にもマイコプラズマという言葉を聞いたり、実際にマイコプラズマに感染して大変な目にあった、というかたもいるでしょう。ところでこのマイコプラズマというのは何者なのでしょう?生物学的、医学的に話をすると細菌でもウィルスでもない小型の病原微生物で、主に呼吸器系に感染するものです。そういうと、やたら怖いものを思い浮かべるかたもいるでしょうが、早い話がいくつもある「風邪の原因となる微生物」の一つなのです。ただしマイコプラズマの「風邪」にはいくつか特徴があります。一つには小児から青年期にかかりやすいということ。そして咳を中心とした呼吸器症状が強く、長引くといったことが挙げられます。長い咳があるため、胸部のレントゲン撮影を行うと肺炎が見つかることがあり、このため「マイコプラズマ」=「肺炎」という誤解がありますが、マイコプラズマが感染するとすべての人が肺炎になるわけではありません。
2016年11月24日 カテゴリ:雑談