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AGAの特徴

男性型脱毛は脱毛の発現の仕方にいくつかのパターンがあります。生え際から起こるタイプ、頭頂部から起こるタイプ、その混合型が一般的です。またAGAは毛根の障害が本質ですので、頭髪自体は残っているのですが、その太さが、正常と比べて細い(育ち切っていない)という特徴があります。いづれの型にしても、重症化する前の治療は可能といわれています。チェックするべきは祖父母、父母に薄毛の人がいたか・産毛のような細く腰のない毛髪が増えたか・頭頂部、または生え際からゆっくり脱毛が進行しているか・の3点が重要と思われます。

中澤医院|高崎市の内科

 カテゴリ:AGA(男性型脱毛症)の話

薬のこと その3

最初に、明らかに薬をずっと続ける必要のないケースは、急性の感染症です。いわゆる風邪やインフルエンザ、急性の胃腸炎(食あたり、ノロ・ロタウィルス感染症・O157感染症・他)などがあげられます。これらに対する薬は原因であるウィルスや細菌を殺す薬や、それらの病原菌が引き起こす、各種の症状を緩和するための薬ですので、体内にその原因がなくなり、症状がなくなれば、続ける必要は全くありません。それでは、生活習慣病といわれる、病気の薬についてはどうでしょうか?これは、高血圧症・糖尿病・高脂血症といった病気が、どのような原因で引き起こされるか、考える必要があります。あとは次回に。

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AGA(男性型脱毛症)の原因は?

昨年あたりから特にTVなどでいろいろな薬剤の宣伝が流れることが多くなりました。たとえば禁煙指導・AGA(男性型脱毛症)等で最後に決まり文句として、「お医者さんに相談しましょう」というセリフが流れます。禁煙についてはすでに、いろいろな話をさせていただきましたので、今回はAGAについて。

男性型脱毛症は、男性に特有の症状です。主な原因としては

1.男性ホルモンがあげられます。男性ホルモン自体は体毛を増やす働きがあるのですが、頭髪に関しては逆の作用があります。男性ホルモンがある種の酵素で変化した物質(DHT)は頭髪の毛根に作用し、毛根細胞の分裂を抑制し、ヘアサイクルの成長期を短くするとされています。

2.遺伝も原因の一つです。両親、祖父母などからの遺伝がAGAの発症要因としてはもっとも影響力が強いようです。ただし受け継がれるのはAGAになりやすい体質だけですので、それで必ず脱毛症が発症するとは限りません。

3.生活習慣がもう一つの要素です。不規則でバランスの悪い食事、飲酒、喫煙といった習慣と、前の二つの要因が重なった時にAGAが発症するとされています。

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薬のこと その2

血圧の薬を処方するときなどに、時々こう聞かれることがあります。「先生、血圧のお薬って、飲み始めたら、ずっと飲まなくちゃいけないんでしょ?」

わたしは大概こう答えます「そんなことはありませんよ。安定してきて、薬を中止しても血圧が上がらなければ、そのまま様子を見ることもあります。」

特に生活習慣病の場合、薬を処方されたらずっとそれを飲まなければならない(だから薬は出さないでほしい)という考えの方も結構いるようです。

では、薬を続けたほうが良い場合、続ける必要がない場合はどんなケースがあるのでしょう。この数回はこの問題について考えてみたいと思います。

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 カテゴリ:雑談

薬のこと その1

薬は、使わないで済めばそれに越したことはありません。しかし、最低限の内服治療は重要です。たとえば糖尿病。血糖値が基準値を少し越えている程度であれば、食事・運動でコントロールも可能ですが、基準の2倍くらいの血糖であれば、運動・食事の他の治療法がやはり必要といえます。近年は高血圧でも運動療法がありますが、最低限の薬剤との併用がよいでしょう。心療内科の分野でも、軽度の状態であればカウンセリング等で気が晴れることもありますが、ある程度以上の症状があれば、薬を内服することで、そのかたが陥っている悪循環から抜け出すのが早いことも多いのです。

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 カテゴリ:雑談

心療内科と精神科 その2

それでは、どのような時精神科にかかるか、あるいは心療内科にかかるかわからない、という声がよく聞かれます。とりあえず、やる気が出ない、仕事に行きたくない、といった症状の場合どちらでも対応ができるでしょう。二つの科の強みと弱点は次の通りです。精神科の場合精神的ストレス、病的精神状態の対応に強い代わり、身体症状がある場合に内科疾患との鑑別に難点があると思われます。逆に、内科系の心療内科では、内科疾患との鑑別やある程度のストレスに対する治療は対応できるでしょうが、例えば幻覚、妄想、幻聴といった明らかな精神疾患は強くないと思われます。こういった症状の場合は精神科(メンタルクリニック)に受診するのがよいでしょう。でも、看板だけではそんなのわからないよ、という方には一つの方法をお教えしましょう。看板に心療内科・精神科とある場合は精神科の先生のことが多く、心療内科だけが載っている場合、内科系の心療内科のことが多いようです。受診の際の目安にしてください。

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 カテゴリ:心療内科

心療内科と精神科 その1

他でもよく書かれていることですが、厳密に言えば心療内科と精神科は全く異なった科です。心療内科とは、精神的なストレスから起きる、身体的な症状、疾患に対処するため、心理的アプローチを治療に併用する診療科で、精神科とは、文字どうり精神の変調を、面談や、薬物等を使用して治療する診療科です。そんなこと言われてもよくわからないですって?そうだと思います。わかりやすく言うと、心療内科の対象は、本当に身体に病気がでている場合で、精神科の対象は、身体には病気がないということです(身体の症状が出ることはあります)。現在心療内科の看板を出しているクリニックは、ほとんどが精神科をメインとしている先生で、私のような純粋に心療内科を学んだものは少数派です。

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 カテゴリ:心療内科

咳を訴える場合どうに診断するか その4

胸部レントゲン写真が異常がなく、喘息も証拠がなく考えにくい、となると逆流性食道炎による咳か、心因性の咳が考えられます。逆流性食道炎を考えた場合、消化器症状(胸焼けなど)の有無を聞きます。症状があり、いわゆるむせるような咳が続く場合は、逆流性食道炎を疑います。胃カメラの検査で診断ができますので、診断後に制酸薬(プロトンポンプ阻害薬など)で治療をすると治まることがあります。また心因性の咳は、夜間に眠っているときは咳の発作がでないといわれています。ご本人は「いや、夜中も咳が出て全然眠れません」といわれることもあるのですが、同居のご家族にお話を伺うと「いえ、夜中は咳もなくよく寝てますよ」といわれハハア・・・、となることがあります。心因性の咳は軽めの安定剤で症状が軽くなることが、よく見られます。

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 カテゴリ:咳について

咳を訴える場合どう診断するか その3

さて胸部レントゲン写真で異常がないとすれば、まず疑われるのは喘息(咳喘息も含む)ですが、これは結構診断が難しいものです。気道過敏性を測定する機械があれば比較的わかりやすいのですが、個人の診療所などでは、それがない場合もあります。まず症状をよく聞き取りますが、一番特徴的なのは喘鳴を伴うという点です。ピーピー、ゼーゼーという音があれば、(そして胸部レントゲン写真で異常がなければ)喘息の可能性はかなりあります。また血液検査で白血球の、好酸球の増多やアレルギー検査で、陽性のものがあればまず、喘息と診断して差支えないでしょう。喘鳴のない咳喘息は、さらに診断が難しいのですが、やはりアレルギーが関連している場合が多いので、喘鳴なしの持続する咳は、喘息に準じた治療を行うことが多いと思われます。

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 カテゴリ:咳について

咳を訴える場合どう診断するか その2

1~2週間咳が続く、遷延性の咳の場合、上気道感染後の咳が残っている場合もありますが、肺癌・結核・間質性肺炎なども除外する必要があるため、胸部レントゲンは撮影する必要があります(許されるなら正面と側面の2方向)胸部レントゲンでは、肺野・肺門・気管支・心臓・縦隔・血管といったところを確認し、肺癌や結核などが疑われる場合、高次の病院(その地域で高度医療を受け持つ病院)に紹介することもあります。胸部レントゲンで明らかな以上がない場合、アレルギー・喘息を疑うのですが、それはまた次回に。

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