インフルエンザは多くのウィルス性疾患と違い、診断がつけば治療薬がある病気です。現在の日本では、抗インフルエンザ薬は4種類承認されています。タミフル・リレンザ・イナビル・ラピアクタがそれで、それぞれ患者さんの状態などによって、使い分けられています。内服で使い方が簡単なタミフル、吸入薬のリレンザ、同じく吸入薬ですが治療が一回で済むイナビル、一回の点滴で済むラピアクタ、といったところが、それぞれの薬の特徴です。いずれも発病初期(48時間以内)に投与することで1~2日で解熱することが多いのですが、解熱後3日ほどは他人に感染させる危険がありますので、外出や他人との接触は避けるべきでしょう。